DIYで建てる鶏小屋の作り方シリーズも、いよいよ小屋の屋根部分の行程に入りました。
屋根材は『オンデュリン』という素材。
さて、どうなった是非お読みください!
プロ大工ではないので、自分勝手なアドリブを存分に発揮してます。
ツッコミどころが満載ですが、それもお楽しみくださいませ。
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DIYで鶏小屋の屋根を作るなら…うーん
DIYで鶏小屋の屋根をどうやって作ろうか、ずっと悩んでいました。
切妻(きりづま)屋根の形を採用したものの、屋根材をどうするか・・。
実は片流れ屋根の経験はあったのですが、切妻は初。
あれこれ調べてました。
鶏小屋の屋根の作り方で憧れたのはコレ
僕が鶏小屋の屋根の作り方で憧れたのは、ズバリ『シダーシェイク』
ウェスタンレッドシダーと呼ばれるヒノキ科の米杉を、薄い板状に加工して、それを鱗の様に敷いていく手法です。
可愛いし、かっこいい!
ネットショップで材料を探し、面積計算すると・・、なんと6万超え!!
米杉ならホームセンターにある野地板とかで代用できるやん!と思ったものの、ログハウスビルダーのプロである知人に相談。
高級品だったのかー・・。
そりゃ、高いよね。
鶏小屋の設置場所は少し湿気もあり、隣に大きな木が2本あるので、雪溶けも遅れる。
それらを考慮すると『シダーシェイク(風)』は諦めなければならなかった。
選んだ鶏小屋の屋根材はオンデュリン
そして、代わりに選んだ鶏小屋の屋根材は『オンデュリン』
フランスのオンデュリン社が販売しているユニークな屋根材です。
天然繊維にアスファルトを含浸させた波板で、柔らかく手ノコやカッターでもカットもできます。
- 極寒でも高温環境でも使える耐久性
- 防水性が高い
- 吸音性がある
- 金属成分を含まず錆びない
- 比較的軽くて価格も安い
シダーシェイク→高価、杉の野地板→湿気と積雪に弱い。
スグに手に入って、ほどほどの値段で長持ちするモノ・・。
確かにトタンも安くて軽くていいんだけれど、耐久性と雨音反響が気になりました。
寝てる鶏が雨音で起きると可愛そうだし(やさしいな)、お隣さんの家も近いのでトタンに雨が打ち付ける音は結構響く。
そんな理由から地元のホームセンターでもスグに手に入る、オンデュリン屋根材に決めました。
オンデュリン屋根に必要なもの
オンデュリンを取り扱うのに必要なものは以下のもの。
僕は黒色を購入したので、白いチョークで線を引き、丸ノコでカットして使用しました。
切りクズ繊維で詰まったり、スッとは切れませんでしたが、2枚重ねまではカットできましたね。
手ノコで切るなら、刃を火であぶって温めてから切るといいそうですよ。
オンデュリンを屋根に固定するには、傘(セーフトップネイル)と呼ばれるキャップと釘orビスが必要に。
正規品ではキャップもセットになった75mmの釘が販売されています。
僕はこれを使いました。
キャップだけ買って、ビスを用意してインパクトで打ち込むのもアリ。
オンデュリンはどこで買えるの?
地元のホームセンターでは、『オンデュリンクラシックシート』という商品名で販売されていました。
サイズ | 950×2000×厚さ3mm、重さ約6キロ |
---|---|
価格 | 1枚 ¥ 2,180 (税込) ※うちのお店では |
色パターン | 赤、緑、黒、茶色 |
他に要るもの | 棟カバー、傘釘(ビス) |
どこで買える? | ホームセンター or ネット |
今回の鶏小屋の屋根のサイズは約3m×1.5mの切妻なので、4.5㎡×2で9㎡でした。
重ね部分を考慮するのと、余剰分の切れ端を集めて、一列はツギハギで貼ることして計算すると、必要枚数は7枚でした。
オンデュリンを自宅配送してくれるネットショップは少なく、しかも送料が高い。
手っ取り早いのが、あなたの地元のホームセンターに取り寄せてもらい、配送料なしで買うことです。
DIYで建てる!鶏小屋の作り方【オンデュリン屋根編】
オンデュリン屋根で!ということに決まったので、いよいよDIYで建てる鶏小屋の作り方を説明していきますね。
前回は棟上げまで完成。
切妻屋根の勾配は横にざっくり900mm進んで、高さが450mmなので『5寸勾配』に。
屋根雪が落ちてくれる角度を意識して採用しました。
【鶏小屋の作り方】屋根垂木の設置
鶏小屋の屋根の作り方、まず最初は屋根垂木を同じピッチで付けていきます。
使った垂木は45mm×45mm、倉庫に余ってたヤツ。
本当は、45mm×60mmなどの方が、頑丈でおすすめ。
さて、必要本数ですが、まずは仮置きして様子を見てから、片側8本ずつの屋根垂木でいくことにしました。
理由は「たぶん、しっかり支えてくれるから」
で、計算方法は全部で8本なので、まずは両サイドに1本ずつ。
残りはその間に等間隔に芯と芯で6本入れたいので、6+1=7つのピッチが発生する。
なので3000mm-45mm(垂木2本分の芯幅)=2955mm。
2955mm÷7ピッチ=422.1mm。
端の垂木の芯から422.1mmピッチで置いていけば、等間隔で8本収まります。
次は棟木の上に乗る部分の加工。
水糸に重しをつけて、棟木から垂らします。
揺れが収まったら、垂直線を引いてそれに合わせて屋根垂木にも写す。
斜めカットは丸ノコガイドが便利だよ。
棟木の上に乗る部分は、反対側と合掌合わせになるので、反対側も同じようにやっていきます。
僕みたいに一人作業だと「ちょっと、そっち持っといて!」ができない。
固定クリップなどあれば作業ははかどる。
固定には垂木用のひねり金物や、建築金物を使用。
こういうヤツですね、めっちゃ便利↓
さらにドリルで下穴を開けて、75mmビスを斜め打ちして念入りに固定。
もちろん軒先側もひねり金物もつけています。
軒先は450mm出すことにして、残りは水糸を張ってけがいて(線を引いて)、丸ノコでカットしていきました。
ぬおおおーーーー🔥
オラオラオラオー🔥
ハァハァ👴🏽👴🏽
晴れ間が戻ってキター🙌
また屋根の上のスキマにカエルがいて、目が合いました💕#田舎暮らし#DIY#鶏小屋 pic.twitter.com/BUJwtbLonD
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) August 29, 2021
反対側も同じようにやっていく。
足場が命で、脚立は揺れるし怖かった。
軒先は出し過ぎると、雪の重みで折れやすい。
短すぎると母屋が雨にさらされやすいし、今回の小屋の入り口が『平側(ひらがわ)』になるので、長すぎると頭に当たってしまう。
【鶏小屋の作り方】破風板(はふいた)の設置
鶏小屋の作り方、次の段階は破風(はふ)の取り付け。
破風とは妻側に見えている棟木と軒桁の断面を、風雨からカバーする役目。
ホームセンターにいけば幅広の破風専用材がよく売られてます。
僕は間柱材が余っていたので、幅が足らないけど代用。
うまく仮留め治具などで固定しながら、垂直線と全体の長さを揃えてカットしていきます。
反対側の妻側にも付けて完了。
そしてしっかりと防腐剤を塗っておきます。
【鶏小屋の作り方】屋根下地の設置
鶏小屋の作り方、次の段階は屋根下地の設置。
余ってたコンパネを敷いていきました。
隠れるし防水シートも貼るので、とりあえずツギハギ施工に。
ぬおおおおーーーっ🔥
どりゃあああーーー🐸
アタタタタッタァ!🤜
はぁはぁ・・。
降りれなくなって、嫁さん呼ぶとこだったぜ👴🏽
鶏小屋の屋根の下地貼れた🙌❗️#田舎暮らし#DIY#鶏小屋 pic.twitter.com/p1j9BvIADH
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) September 6, 2021
コンパネは湿気に強い『特類』で、ホルムアルデヒド影響も一番少ない、星4つ(☆☆☆☆)がおすすめです~。
板に直接印刷されてるので、購入の時は見逃さないように!
【鶏小屋の作り方】屋根にルーフィングを敷く
鶏小屋の作り方、次は屋根に防水シートであるルーフィングを敷いていきます。
カッターで切れるので、必要なサイズを用意し、軒先側(下側)から必ず貼ってく。
次の列のシートとは150mmほど重ねて、上部に進んでいきます。
この手順だと雨水が入り込むことは無くなります。
固定には巨大ホッチキスの「タッカー」と専用の芯の出番。
両端や真ん中も留めていきますが、少なすぎると屋根に上った時に、足をかけるとズレたりするので大変です。
棟木部分の収まりは、両側のルーフィングを互い違いに重ねて二重にしました。
ぬぉおおぉおーー🔥
オラオラオラオラ🔥
ハァハァ・・🐸
とっても大きなワカメが手に入ったので、せっかくなので屋根に敷いてみました。
良い子は真似しないでね😘#ルーフィングだ#田舎暮らし#鶏小屋 pic.twitter.com/plFZpFQUUI
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) September 7, 2021
【鶏小屋の作り方】屋根に桟(さん)を打つ
棟木側(上部)と軒先側(下部)に1本ずつ、間には3本で計3000mm×5本。
桟は18mm×47mm×3000mmを購入。
桟が薄いと、オンデュリンを固定する傘釘がコンパネを突き破って、室内側に飛び出てしまうので、最低でも18mmの厚さのものを用意しましょう。
棟木側(最上部)の桟のすぐ下に、1本入れます。
これはオンデュリンの棟カバーの端がかかる部分になり、この桟と傘釘で固定になります。
では、残りの桟のピッチは・・・。
桟は先ほどの屋根垂木と交わるところでビス留めしていきます。
ここはそんなに難しくないです。
ただし僕のように、オンデュリンの端材で一画をツギハギ設置するならば、そこの箇所だけ受けである桟を増やさないといけません。
DIYで鶏小屋の作り方【オンデュリン屋根の設置】
いよいよDIYで建てる鶏小屋の作り方、屋根編のハイライトであるオンデュリンの設置です。
結論、思ってたより大変でした!
ふむふむと参考にしてください。
【オンデュリン屋根の作り方】設置方法を考える
オンデュリンをどうやって屋根に設置していこうか悩みました。
オンデュリン波板のサイズは950mm×2000mm。
まずは縦の長さは1550mmあれば足りるので、カットすると450mmの端材が出てきます。
屋根の横幅は3000mmちょいあるので、まずは3枚を2山(2波)重ねながら、並べるプランでいくことに。
残りを端材の450mmでツギハギ加工すれば、ロスがありません。
そして、オンデュリンを設置していく順番は風下側から始めます。
風下から貼り、隣とは2山(波)も重ねれば、強風でも剥がれにくくなります。
公式では1山となっていました。
【オンデュリン屋根の作り方】サイズに合わせてカット
オンデュリン屋根の作り方でラクだったのは、サイズに合わせてカットすることが早くて、簡単だったこと。
必要な長さをチョークラインで出して、丸ノコが乗りやすいように下敷きを置けば、2枚重ねてもカットできました。
少し引っかかるので、刃を戻してまた進めてを繰り返すといけましたね。
【オンデュリン屋根の作り方】設置していく
オンデュリン屋根の作り方、いよいよ設置していきます。
まずはツギハギ部分。
ルーフィングと同じで、軒先側(下部)から上部に向けて設置していきます。
専用の傘釘(キャップ付きの釘)で打ち込み。
受けである桟と重なる部分で打ち込まないと意味が無いので、しっかり場所を確認しながらやりました。
一列(1枚)貼ったら、隣は2山(波)重ねて設置。
普通は水糸や墨だしをして、ストレートラインを出して、まっすぐ釘を揃えますが、僕は鬼の目視で!笑
そして釘打ちの本数もケチって、少なめです・・。
ちなみに屋根面積約9㎡のこの鶏小屋の屋根で、200本は使ってます。(ケチっても)
ハンマーで打ち込みますが、やりすぎると波がへこむので、ほどほどに。
そしてキャップをパチッと音は鳴るまで閉めていきます。
軒先は60mmほど出して(公式許容は70mm)、妻側の両サイドはワザとはみ出させて、破風板にしっかりとかかるようにしました。
ここが結構難しくて、実際に強引に折り曲げてみて、いけそうなところで余剰分をカットします。
でも折り曲げすぎると割れるので、恐る恐るに。
【オンデュリン屋根の作り方】棟カバーの収まりがムズい
最上部のオンデュリンは頂点で合掌合わせになりますが、隙間が空いていてもOK。
公式では、頂点のこの隙間に、棟カバーの下地用で受けを1本追加するそうですが、なくても固定はできました。
妻側に折込み用で150mmほど出して、カッターで切り込みを。
後は目視で風下側から設置していきます。
棟カバー用に設置していた桟に釘留めです。
隣の棟カバーとは150mmほど重ねて進んでいきます。
反対側の妻側も折込みを作って、破風板にかぶせ固定して完了!
しっかり釘(ビス)で固定。
念願の鶏小屋の屋根の完成です!!
【オンデュリン屋根の作り方】やって分かった欠点と注意点
今回、鶏小屋の屋根をオンデュリンでやっていましたが、やってみて分かった欠点と注意点があります。
- 意外にもろい
- 釘(ビス)を多く使う
- 棟カバーの両端が不安
この写真を見てください。
大きな足場板が敷いてあるでしょう?
棟カバーを取り付けるのは最後なので、どうしてもオンデュリンクラシックシートの上に乗らないとダメなんです。
ですので、体重を分散させるためにも作業場確保で足場板を。
しかし屋根が5寸勾配なので約26°もあり、面白いくらいに落下しそうに・・。
足場板も仮止めで固定し、なんとか棟カバーを設置しました。
山(波)の上に乗ると、折れちゃうので注意。
次に、公式の作り方だと結構な釘(ビス)の量を使います。
最下部(軒先側)は全山に打ち込むのが推奨で、切妻屋根だと両側なので釘だらけに・・。
あとは、キャップだけ購入して、平頭の75mm半ネジ・スクリュービスを、インパクトドライバー留めでもよかったのかも。
釘打ち場所を失敗すると、釘抜きで抜くのも面倒だし。
オンデュリンにもひびが入っちゃう。
どちらにせよ、釘(ビス)は多めに用意を。
最後に、棟カバーの切妻側の仕舞い方が、なんだか不安。
公式では中に一本木を入れて、それに面一(つらいち)で合わせてるだけなんですよね。
ネットで調べると他の方も、僕と同じように折って重ねて施工していましたが、この部分専用のシートとかあってもいいのに・・、と思いました。
DIYで建てる!鶏小屋の作り方【オンデュリン屋根編】まとめ
アタタタタッッー👊
トントントントン🔨
ハァハァ・・👴🏽
釘がなくなって終了。
結局、オンデュリン屋根に👀
DIYにおいて
「いけるっしょ!」
「足りるっしょ!」
「大丈夫っしょ!」はだいたい、成就されない説。
あると思います🗣#田舎暮らし#DIY#鶏小屋 pic.twitter.com/fYQd81eAP3
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) September 14, 2021
では今回のDIYで建てる、鶏小屋の作り方、オンデュリン屋根編のまとめです!
- オンデュリンはホームセンターで手に入る
- 専用のキャップと釘(ビス)を使う
- 乗ると割れるので注意
- 湿気に強いコンパネを使う
- ルーフィングは下から貼る
- 垂木はひねり金物が便利
ようやく、鶏小屋の屋根まで完成しました。
長持ちして、丈夫な小屋にしたかったので、鶏のお家にしては豪華な作り方だと思います。
近所の人も「贅沢やな!」と笑ってました、笑。
あちこちで手抜きをしているクセに、できるだけ長持ちさせたいという矛盾のある鶏小屋作りですが、最後までお付き合いくださいませ。
次回は外壁編になると思います!
あなたは善し悪しの判断ができますか?
空き家見学の時に持参できる、
点検項目チェックリストと点検箇所を写真付きで解説!
\PDFファイル付き!/