今回のテーマは【下から?】薪ストーブと煙突掃除の方法。必要な道具と掃除の頻度を画像付きで解説!です!
こっこです。
薪ストーブを愛する田舎暮らし歴10年目のブロガー。
【こっこ家の薪まとめ🐸】
・現在3箇所に薪棚(野積み含む)
・総数およそ7000本
・ケヤキ、カシ、スギ、ヒノキ
・メイン薪棚は今度の冬用(2年乾燥)
・それ以外は初年度乾燥
・伐採後2年間放置、元々乾燥は進んでいる
・含水率18%以下を目指す
・薪割り機使用#田舎暮らし pic.twitter.com/2l934unCtg— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) August 20, 2020
✅今朝は肌寒い、もう少し薪ストーブ
🌾50センチまでの薪が入ります。
焼き芋や野菜のホイル焼きがウマイ🍠
なぜ、至近距離の写真かって?🐸
それは…
薪ストーブライフあるあるの
洗濯物を干しまくっているから!
写せません〜〜🤭#田舎暮らし pic.twitter.com/gB1pN7NpAo
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) March 27, 2020
あなたはこう思ってませんか?
✅憧れの田舎暮らしで薪ストーブを使いたいけれど、メンテナンスが大変と聞いて躊躇している。
✅念願の薪ストーブを設置したけれど、煙突掃除って自分でどうやるの?
✅業者に頼むのいいけれど、費用がかかるのを抑えたい。
こういった人のために、今回は自分でもできる薪ストーブと煙突掃除の基礎を解説しますね!
- 薪ストーブと煙突掃除の方法
- メンテナンスの方法
- 使用する道具
- 掃除の時期や頻度
- プロに頼んだ場合の料金
その結果あなたは
・自分で薪ストーブと煙突の状態が把握できるようになる
・費用の節約になる
・メンテナンス道具が揃う
ができるようになります!
【下から?】薪ストーブと煙突掃除の方法。必要な道具と掃除の頻度を画像付きで解説!
- STEP1下準備薪ストーブ周りを養生
- STEP2煙突掃除屋根から煙突掃除開始
- STEP3薪ストーブ掃除部屋に戻り、本体掃除
- STEP4薪ストーブ組み立て本体を元に戻し、煙突と接続
- STEP5終了オイル塗って、片付け
大きく分けて2つの掃除になります。
「薪ストーブ本体」と「煙突」
掃除は「高いところから」が鉄則なので、最初は煙突からやっていきます。
自分で掃除をしてメンテナンスをするには道具が必要!
ずっと使い続けるものなので一気に揃えてしまおう。
前提として、こっこ家の薪ストーブで解説します!
使用機種はデンマーク産のAduro「アドゥロ」というストーブです。
薪ストーブと煙突掃除に必要な道具
お使いの煙突の内径サイズと全長を確認して、⑤ロッドと⑧煙突掃除用ワイヤーブラシを用意してください。
ハシゴも5mでは届かない可能性があるので、7m以上が無難です。
その他、代用できるモノ、借りられるモノがあればそれでもOKです!
- 命綱とヘルメット(あれば安全)
- グローブ(軍手)
- インパクトドライバー(ドリルドライバーや手回しドライバーも可)
- 耐熱塗料スプレー(煙突の色に合わせて!)
- ロッド煙突掃除棒(連結型で必要な長さ分、購入)
- 腰袋(あれば便利)
- ワイヤーブラシ(金ブラシ、真中ブラシなど)
- 煙突掃除用のワイヤーブラシ(⑤と連結)
屋根に上がる前提なのでハシゴも必要です。
おそらく7m以上は必要なので二段階ハシゴになると思われます。
ハシゴは安全確認をしっかりしましょう!
その他の道具は後で紹介します。
あとは養生(保護)やメンテナンスするために以下の物。
- ボロ毛布か引っ越し用マット
- 養生シート
- 養生テープ
- ゴミ袋
- 掃除機(安い掃除機でじゅうぶん!)
- 小さなほうき、ちりとり
- オリーブオイル(安いやつ)
- ガラスクリーナー
- ぞうきん
結構、多そうに思われるかもしれませんが、役割は単純です。
・薪ストーブと煙突のススを取る
→ブラシ類
・薪ストーブと煙突をキレイにする
→掃除機、ほうき、ガラスクリーナー
・作業を保護する
→マット、養生シート
最初に揃えるのは面倒くさいかもしれませんが、毎年必要になってくるので、用意しましょう!
自分でやる!薪ストーブの煙突掃除の方法
まずは、室内の薪ストーブの周りの養生から。
養生シートを敷いとかないと、灰やススがつきます。
その後いよいよ、薪ストーブ本体と煙突の接続部分を外します。
煙突をそっと上に持ち上げると、ススが落ちますがご愛敬。
薪ストーブ本体の下に毛布を入れ、乗せて滑らして移動。
煙突にはゴミ袋を養生テープでしっかり固定して、準備完了です!
煙突掃除①:道具をもって屋根に上がる
これが怖い人は仕方ないので、プロ業者に頼むしかありません!ここが大きな分かれ道になります!
屋根に上がると、最短距離で煙突に向かわないようにしましょう。
必ず、少し高いところまで移動してから向かいます。
滑った際に、時間が稼げます。
- 命綱とヘルメット(あれば安全)
- グローブ(軍手)
- インパクトドライバー(ドリルドライバーや手回しドライバーも可)
- 耐熱塗料スプレー(煙突の色に合わせて!)
- ロッド煙突掃除棒(連結型で必要な長さ分、購入)
- 腰袋(あれば便利)
- ワイヤーブラシ(金ブラシ、真中ブラシなど)
- 煙突掃除用のワイヤーブラシ
道具をもって上がるときが一番危険です。
腰袋に小物を入れ、掃除棒など長いものはテープでまとめ腰袋に固定すると、安全に両手を使って登れます。
2人でできると受け渡しも安心ですね。
煙突掃除②:まずは自分の安全を確保と道具の設置
まず、命綱を「煙突と自分」に固定。
次に煙突のトップを外します。
この時に小さなビスを落とさないように細心の注意を!
腰袋は超便利。
外したトップ部分のススを金ブラシ類で取り除きますが、安全に行うなら一度、1階まで降りて地面で作業すると確実です。
屋根で行うならススを踏むと足が滑るので、袋や段ボール内でやるのもオススメです。
煙突掃除③:ロッド(煙突掃除棒)で煙突内のススを落としていく
これを屋根で組み立てながら、煙突トップを外した部分から付け足しながら挿入していきます。
回転させなくていいので、上下に動かしながら下に進んでいきましょう。
煙突掃除のブラシといえば『ホンマ製作所』さん、お世話になっております。
神経質にならなくても大丈夫。
室内の煙突の出口につけたゴミ袋まで先端のブラシが届いたら、今度は引き上げです。
往復でブラシがけできるので、充分。
これで煙突掃除は完了!
煙突掃除④:煙突トップを戻し、状態をチェックし終了!
ビスを落とさないように、煙突トップを戻します。
あとは、耐熱塗料がはげている箇所があればスプレーしておきましょう。
これ系のスプレーでは「オキツモ一択」でしょう。
365日屋外で、冬はガンガン排熱させる煙突でも、ほとんど塗装がとれません。
屋根の上で煙突をチェックする項目は以下。
- 防水シートが劣化して穴が開いていないか?
- コーキングがとれていないか?
- 煙突自体の固定が緩くないか?
- 付近の瓦(ルーフ材)が壊れていないか?
全て雨漏りの原因になるのでチェックしましょう。
必要ならばコーキングやパテなどを買ってきて埋めるようにしてください。
手に負えない不備ならプロ業者が無難です。
以上を全て終えたら、気をつけて降りてきて作業終了!
次は後半戦、室内での薪ストーブ本体の掃除です。
自分でやる!薪ストーブ本体の掃除方法
真っ先に煙突の出口につけていた、ゴミ袋をはずしてススの状態をチェックしましょう。
コーヒーの粉のように細かく均一ならばいいススです。
しっかり乾燥した薪を使い、いい燃え方をした証拠です。
つまりここで、直近の冬の薪ライフの成績発表タイム!
良くないススは、ボソボソの塊で、危険なサインなのでしっかり乾燥した薪を使うように改めてましょうね。
未乾燥の薪を燃やし続けると煙突内にススがこびりつき、たった3mmの厚さでも煙道火災の原因になるので要注意です!
薪ストーブの掃除①:薪ストーブの天板を外し、ススや灰を取り除く
取り切れなかったら、ストーブ内に落としてもOK。
うちの「Aduro」は六角ネジで固定されてるだけなので、カンタンに外せます。
いきなり掃除機で吸うと目詰まりするので、まずはちりとりなどで取っていきましょう。
上から順番に掃除していく流れです。
薪ストーブの掃除②:薪ストーブ内の外せる部分を外して、ブラシかけ
外した部品、一つ一つを磨いて灰やススを取っていきます。
壊れていないか、ヒビや割れがないか確認しながら行いましょう。
海外の輸入ストーブはパーツが日本にないこともあり得るので、壊さないように丁寧に扱います。
手の届く箇所を徹底して金ブラシでこすり、細かい灰は掃除機で吸っていきましょう。
最後は一番下の「灰受け」にたまった灰を捨てて、薪ストーブのすき間のホコリや灰も吸い上げましょう。
ここまでできたら、逆順で組み直しをしていきます。
けっこう、忘れてしまうので写真を撮っておくのがオススメ!
薪ストーブの掃除③:薪ストーブのガラスを磨く、ガスケットを確認する
炎がきれいに見えるように、内側からしっかりぞうきん等で拭き上げましょう。
水拭きで取れなければ、ガラスクリーナーなどでやってください。
ここはそんなに難しくないですね。
でも絶対に確認して欲しい箇所が「ガスケット」と呼ばれるグラスファイバーでできた紐のような部分。
ガラス扉を閉めた時のすき間を防ぎ、薪の燃焼を促してくれる大切な部品。
消耗品ですので、取れたり、ボロボロになっていたら交換です。
あと、見た目では異常がなくても実はガスケットロープが痩せてしまい、扉の密閉度が落ちてる場合があります。
そんな時の確認方法は、千円札などを挟んで扉を閉じて、そっと引き抜いてみてください。
全く抵抗なく「スルッ」と引っ張り抜けたら、ガスケットロープが機能していない証拠、交換が必要です!
ガスケットロープ(ファイバーロープ)も太さのサイズがあります。
取り外したものはすぐ捨てずにサイズを測って、新しいものを購入しましょう!
薪ストーブの掃除④:薪ストーブを元の位置に戻し、煙突とつなげて終了!
もう一度、毛布マットを滑らして、薪ストーブ本体を煙突の真下に誘導。
煙突を下ろして連結完了!
最後に金属保護のために「オリーブ油」を塗ります。(安いヤツ)
サラダ油でもいいですが、機種によっては指定があるので確認してから油(オイル)を用意してください。
これでシーズンオフを迎え、ストーブを保護します。
養生シートを外し、道具を片付けたら薪ストーブと煙突掃除、メンテナンスは完了!
薪ストーブの煙突掃除は室内で「下から」できないの?
薪ストーブの煙突掃除は、室内で下からの掃除だと、屋根の上がらずに煙突内のスス落としが可能。
- 先端ブラシを少しだけ煙突に入れておく
- 袋をセットする
- 小さな穴をあけてロッドを入れる
- なんとかネジで連結
- どんどん付け足して上に進む
これが手順になります。
袋が破れると大惨事なので注意!
ただしデメリットもあります。
屋根や煙突トップ部品の状態が把握できないこと。
煙突トップ自体のスス落としもできないということです。
ちなみにこういう便利な袋もありますよ。
台風や大雪が全くなく、薪ストーブの使用もそれほどない年なら、下からの掃除だけでもいいかもしれませんが、基本は1年に1回は煙突トップの状態も確認しましょう。
薪ストーブや煙突掃除の時期と頻度は?
答えは「なるべく早く」と「1年1回」が基本!
掃除やメンテナンスの時期
薪ストーブと煙突掃除の時期はシーズンオフ中であれば、いつでもいいですが、なるべく早くしたほうが安心です。
なぜなら、不備があった場合に修理したり、部品を取り寄せたりできる「時間」が確保できるから。
冬の使用が終わって、暖かくなってきたら(5月~7月)が無難です。
掃除やメンテナンスの頻度
1年に1回をオススメします。
屋根に上がらず、室内の煙突を「下から」ブラシ挿入で掃除をする方法もありますが、ススは落とせても、煙突トップの状態を確認できません。
これだけ台風などの自然災害が増えた今、屋根の煙突の状態を確認するのは必須!
煙突を曲げて設置してる場合や、シングル煙突を利用してる場合はシーズン中に最低でも2回は掃除をオススメします。
理由は以下。
- 曲げた部分にはススが溜まりやすいから
- シングル煙突は冷却されやすく、ススがさらに溜まりやすい
- シングル煙突+曲げて設置はさらにススが溜まる
煙突の基本は我が家のように「まっすぐストレート出し」です。
しかし、構造材が邪魔をしてまっすぐに抜けないお宅は、45度など煙突を曲げてから外に出します。
あとは費用がなく、安価な薪ストーブと煙突を設置した場合、典型的なのが「シングル煙突」です。
ホームセンターで手に入るので導入しやすいのですが、断熱能力が乏しく、外気に触れると急激に冷やされすぐにススやタールで内側が汚れます。
つまりそれだけ煙道火災になりやすいので、シーズン中の掃除は必須。
長期的な薪ストーブの運用は断熱構造の二重煙突をオススメします!
ちなみに僕は使ったことはありませんが、曲がった箇所のある煙突掃除には、柔らかい煙突掃除ロッドもあるので、そちらを使ってください。
薪ストーブと煙突掃除の費用は?プロの業者に頼んだ場合
僕は友人の薪ストーブ屋と一緒に薪ストーブを設置しました。
なので仕組みがわかり、点検方法も学びましたが、念の為に一度だけ掃除とメンテナンスに来て貰いました。
その時の費用は2万円。
そしてネットで検索するとおよそ2万円から5万円が相場のようです。
この辺りの評価は個人差がありますね。
毎年、2万~5万かかるのは高額のような気もしますし。
できれば自分でやりたいですが、分かれ道は「屋根に上がれるか」どうか。
怖くて不安ならプロの業者に頼むしかありません。
【下から?】薪ストーブと煙突掃除の方法。必要な道具と掃除の頻度のまとめ
- 道具をしっかり揃えること
- 道具のサイズを確認すること
- 屋根に上がれるかどうかが、分かれ道
- 養生+煙突掃除+薪ストーブ本体の3つの流れ
- プロ業者に頼むと安全だが料金は2万~5万円
- 実は下からでも掃除はできるが・・
- 1年に1回の掃除とメンテナンスがオススメ
薪ストーブの導入で悩んでいる人は、少しメンテナンスの方法が分かったのではないでしょうか?
「屋根になんて上がれない!」と思った人もいて、当然です。
プロ業者に頼んだ際に「どんな目的で、何をしているのか?」が理解できますし、高すぎる料金請求も回避できます。
僕としては薪ストーブはずっと使うものなので、自分で掃除とメンテナンスをしていくつもりです。
そのためには、安全で便利な道具を最初にしっかり、揃えること。
これがポイントです。
そして、薪生活の最も重要なことは「乾燥した薪」を使うこと!
煙突の汚れも、薪ストーブの負荷も変わってきますし、近所への煙のクレームも防げます。
薪の集め方や保管の方法については薪は購入でも無料でもとにかく365日集めよう!【分かる集め方】で解説しています。
あなたも田舎暮らしで薪ストーブを楽しんでみませんか?
夢が叶うことを応援します~。
では、また!
あなたは善し悪しの判断ができますか?
空き家見学の時に持参できる、
点検項目チェックリストと点検箇所を写真付きで解説!
\PDFファイル付き!/