田舎で田んぼを自給用で借りる方法ってしってますか?
田舎暮らしの醍醐味に米作りがあります。
春に種おろしをし、苗を育て、夏前には田植え、そして水田の草取りをし、秋ごろには収穫。
最後は自分で作ったお米を新米としていただく!
最高の贅沢ですね。
無農薬で作ってみたい、もち米も作ってみたい、古代米も作ってみたい。
いろいろ夢が膨らみますね、でもそんな夢の前にあなたが困ることが1つ、どうやって田舎で田んぼを借りようか?
ということです。
僕も昔は漠然と田んぼをやりたいと思っていましたが、どのようにして巡りあえるのか悩んでいた時期もあります。
今回も、あなたの田舎暮らしが実現するような役に立つ情報を発信していきます!
・田んぼを借りる方法
・田んぼ借りた時の注意点
移住前に自然農のコミュニティーで2年。手植え、手刈り、天日干し、足踏み脱穀機、唐箕(とうみ)で箕選(みせん)などを学ぶ。
移住後、自然農法で4年間米作り。現在は子育てにより休止中。
解決!田舎で田んぼを借りる方法。自給したい移住者と初心者向け。
あなたがもし生計を立てていくため、本業としてお米作りを選ぶならばそれは農業になります。
農業に関する田んぼの取得の方法等はこちらをご覧ください。
今回は田舎暮らしの中で、自給自足的な米作りをするための田んぼの借り方を説明していきます。
1、先輩移住者に聞いてみる!
移住者の中にはすでに米作りをしている人たちがいるはず。
その人たちに使える田んぼがないか情報をもらいましょう。
その人たちも最初はあなたと同じような悩みを抱えていたのです。
地元の米農家の余らせている田んぼや、空いている田んぼの情報を持っている確率はかなり高い。
積極的に話しかけてみましょう!
2,地元の米農家に聞いてみる!
もしあなたが地元の米農家の方と知りあったならば、あなたがやってみたい農法、品種や面積を相談してみること。
可能な範囲内で田んぼを貸してくれるかもしれません。
現在は農家の担い手が少なく、田んぼがどんどん余っている。
あなたが思っているよりも、簡単に田んぼが使える可能性ありなのです。
それに米農家は田んぼが余っていることを快く思っていません。
なぜならば、先祖代々の田んぼが草などに覆われ使えなくなっていく事は、その一族の恥だと考えているからです、ご先祖様に申し訳ない!
自分たちは高齢化によって農作業ができないならば、誰かに使ってもらおう!
そういうような心理が働きます。
場合によってはあなたのような移住者のことを聞きつけ、地元の農家の方から使ってくれないか?と持ちかけることも。
よくあるのがトラクターやコンバインも全て貸す、という条件も付いています。
そうまでしてでも田んぼを荒れ地にしたくない。
うまくいけばwin-winの関係で田んぼができるかもしれないですね!
3,米作りコミュニティーへの参加
米作りをしているメンバーが集まったグループがあるなら、ぜひ参加してみましょう。
1人では不安だけれどグループのメンバーで協力し合って一緒に米作りができる。
草取りや、田植えもみんなでやる。
そういった楽しみ方もアリ!
収穫した米は人数分で分配しますので手に入る量は少なくなりますが、初心者や未経験者にはお勧めの田んぼする方法です。
僕も最初はこの方法から勉強していきました。
4、イベントに参加する
これは田んぼを借りるという趣旨からは少しそれますが、過疎化が進む田舎地域では、行政やNPO団体などにより、地域おこしのイベントが頻繁に行われています。
その一環として米作り体験というものがあります。
田んぼがあなたのものになるという意味ではありませんが、一定期間、田んぼに通うことによって田んぼでの米作りの一連の作業を体験することができちゃう。
以上が田んぼを借りるコツ、田んぼを探す方法。
それでは次は実際に田んぼを借りた後、どういったことに気をつけないといけないのでしょうか?
田んぼを使用する際の注意点
では、実際にあなたが田んぼを借りることができ、ようやくこれから念願の米作りができるとワクワクしていると仮定しましょう。
しかし、借りた田んぼでスムーズに米作りをするには、あなたが思いもよらない事があり、気をつけることがいくつかあります。
1、しっかり畦塗り(あぜぬり)をすること
水田と水田の境に水田の中の泥土を盛って、水が外に漏れないようにしたものである。畦は、水田の区画を成すと同時に、泥土のきめ細かさによって水漏れを防ぐ方法でもある。-出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』-
畦(あぜ)とは田んぼの周囲をぐるりと囲んでいる田んぼの水をせき止めている溝の部分の総称です。
そして畦塗りというのは、この水をためている溝の部分がしっかり強固になるように泥をこねて、セメントのように塗り固める作業のこと。
畦作りともいいます。
これによって田んぼの外に水が漏れないようにしているのです。
つまり畦作りが貧弱だと田んぼの水がダダ漏れ!
あなただけの田んぼの水漏れだけならば自業自得で済むのですが、ほとんどの田んぼは、他の方の田んぼと隣接している。
つまりあなたの田んぼの水漏れがあると
他の人の田んぼや通路に流れ込んでしまいます。
特に田んぼの隣に畑がある場合は畑が水浸しになり大惨事!
こういったことを避けるためにもしっかり畦塗りをしましょう。
現在は便利な畦シートなどがホームセンターで販売されています。オススメです。
僕も実体験として、隣の人の田んぼの水漏れが畑にやってきて、3分の1の夏野菜が枯れてしまった苦い経験もあります・・・。
僕の田んぼの水漏れが他の人の畑に迷惑をかけたこともありました。
こういった事はトラブルの元になるのでしっかり作業終えて気をつけましょう。
2,農法の違い
田んぼの密集した地域で特に気をつけておかないといけないことが農法の違いです。
一般的な米作りにおいて除草剤や防虫剤の散布はよく行われる行為。
隣接するあなたの田んぼにも飛散してきますので、あなたが目指すような農法を貫き通す事は難しいかもしれません。
また方法が違うという事は周囲の農作業と内容やタイミングがずれるということ。
農作業の導線や資材の置き場などが周りの人たちと違うので、この時期には止めてないところに軽トラが止まっていたり、このタイミングではあるはずのない農作業道具が農道を塞いでいたり、とささいなトラブルも起こりえます。
充分注意して周囲とのズレを観察しながら農作業を行いましょう。
3,水の扱い
米作りでは水田というように田んぼには水が必要。
その水は農業用水路や川から引いてきており、それは水源のある山へとずっと続いています。
あなたが田んぼをやろうとする時には、そういった水を使うことになります。
気をつけて欲しいのですが先祖代々、農業やっている方たちは水田の水を大切にしています。
ですので不必要に田んぼに水を引くこともなく、水量の調整や水門の開け閉めも徹底している。
また川掃除や各自の田んぼの水取り口の掃除もこまめに行っています。
もしあなたが水を入れすぎて田んぼを水で溢れさせたり、畦の修理をしなかったりすると水が漏れていってしまいます。
こういった行為は
水を大切に扱っていない
という評価になってしまい、あまり良いことではない。
また農法の違いによって田んぼに水を入れたり田んぼから水を抜いたりする時もタイミングがずれると、水量の調整が変わってきますので嫌がられちゃう。
やはり田んぼが密集するような地域では、あなたも周囲のやり方に歩み寄る姿勢が必要かも。
完全な独立した田んぼの放棄地では、水源さえあれば比較的自由に米作りに挑戦することができるはず。
僕が借りていたところは、完全な耕作放棄地だったので自由にできました。
4,獣害
田んぼにも野生動物はやってきます。特に嫌なのが鹿とイノシシ。
両者の侵入経路がまったくの真逆なのも対策を手こずらせます。
鹿→獣害ネットや電柵の上からジャンプで侵入
イノシシ→獣害ネットや電柵の下を掘って侵入
鹿は本気をだすと1.8mほどはジャンプでき、傾斜をつかって助走して飛び越えてくる。
しかし、だいたい、今度は囲まれた田んぼ内から出れなくなって、ネットに絡まって大暴れ・・。
ネットや支柱がなぎ倒され、植えた苗や収穫前のお米が倒されたりします。
イノシシは収穫時期になるとやってきて、田んぼの中で寝そべったりして稲をなぎ倒す。
穴掘りも得意で、ネットの下や隙間をこじ開けて侵入。
こういった獣害対策も必要なので、ネットや支柱といったものも場所によっては必要かもしれません。
さあ、田舎で田んぼを借りて初心者でも自給米を!
・田んぼは先輩移住者が情報をもっている
・農家さんは貸したい心理がある
・初心者はイベント参加やグループで米作り!
・周囲とのトラブルを防ぐためにも作業はしっかりとこなす
・獣害対策も視野にいれておこう
以上が自給用で初心者でも田んぼを借りることができる方法とそのコツです。
もしあなたが一度も米作りをしたことが無いなら、やはりお米作りのイベントやコミュニティーに参加して共同作業で学んでいくのがベスト。
まったくの未経験で田んぼを借りても何をしたらいいか分からないので作業が進まず、1年間に1度しかない貴重な米作りを棒にふることに。
野菜と違って、米作りは1年単位での育成と収穫になります。
しっかりとした準備と計画で楽しく自給米を作って収穫の喜びに浸りたいですね!
あなたは善し悪しの判断ができますか?
空き家見学の時に持参できる、
点検項目チェックリストと点検箇所を写真付きで解説!
\PDFファイル付き!/