DIYでやる鶏小屋の作り方の「基礎と土台編」です。
前回はDIYでブロック基礎を作るところまでやりました。
まだ読んでいない方は先に【ブロック基礎編】DIYでやる鶏小屋の作り方<ニワトリも感動?>を見てくださいね。
今回はその続きです!
ブロック基礎の上に土台を設置していきます。
- 土台の組み方
- 長持ちする作り方
- 必要な材料
- 田舎暮らし10年目のアラフォー
- 家はセルフリノベ、薪ストーブ、自然農法で田畑経験子供2人のパパ
- Twitterのフォロワーは3,900人
- 田舎暮らし憧れさんをスポンサー応援中
- 田舎暮らしの音声配信!
- 無料オンライン田舎暮らし相談受付中
【基礎と土台編】DIYでやる鶏小屋の作り方:必要な材料
さっそく基礎と土台編で使う材料を紹介します。
そこまで大変な買い物でもないのでご安心を。
素敵な鶏小屋にしましょう!
【基礎と土台編】必要な材料:木材
基礎の上に土台をのせますが、その一番の材料が「木材」。
角材で木種は「杉」、サイズは90mm×90mm×3000mm。
2021/07/05時点での近所のホームセンターでの価格は¥1080~¥1800。
ウッドショック?の影響で値段が急に上がりました。
土台は4辺分(4本)必要ですが、ケチって3本買い、余った部分同士を「継ぎ手加工」して残りの1本分にしました。
普通に4本買った方がラクよ。(もちろん設計したサイズによる)
https://twitter.com/505cocco/status/1402823042502303746?s=20
【基礎と土台編】必要な材料:アンカーボルト
ブロック基礎の上に土台となる木材を設置しますが、ズレないようにしっかりと固定しないといけません。
角材に穴を開けて「アンカーボルト」を通して、基礎と固定します。
適切な部分に穴を開けて、位置を見定めて作業しないといけないので、神経使いますが、僕は邪道で(初心者向け)で施工しました、笑。
詳しくは後ほど。
サイズは240mmの長さのアンカーボルトで、それに一緒にセットする「座金」は4.5×40のものを用意。
角材の高さが90mm、その下に敷くスペーサー20mm、コンクリブロックの穴の深さが190mmなのを計算して、長すぎず、短すぎずで決定。
全部で8ヶ所分(8本)用意しました。
【基礎と土台編】必要な材料:スペーサー
基礎の上に直接土台となる角材を置くと、地面から近いので湿気を受けちゃいます。
シロアリの被害を受けやすくもなるし、できれば30年は持たせたいので(願望!)、ブロック基礎と土台の角材のすき間に「スペーサー」を設置。
サイズは102mm×908mm×20mm。
ホームセンターでなかなか置いていないので、ネットで購入。
【基礎と土台編】必要な材料:セメント
セメントは基礎ブロックの穴埋めに使い、アンカーボルトを通して、土台と固定する役目を果たします。
このセメントが固まる前にアンカーボルトを差し込む計画。
ホームセンターにいけば「インスタントセメント」などが売ってるとハズ。
コンクリブロックの穴は石を入れて嵩を稼げば、投入量をセーブできるのでオススメ。
水と混ぜ合わせる容器(舟やバケツ)、クワ、そして塗りコテがあればOK。
【基礎と土台編】DIYでやる鶏小屋の作り方:木材の加工
僕のDIYでやる鶏小屋の作り方は、長持ちする方法を優先で考えてます。
それは基礎と土台も同じ。
地震や台風の多いこの日本で、大昔から建築に用いられてきた工法が「在来工法(軸組工法)」
耐久性に優れているし、何より「木を加工するおもしろさ」があります。
※正直、こんな凝った作り方しなくても建築金具を使えば楽ちんですよ。
【基礎と土台編】:木材にホゾ穴を作る
基礎の上に設置した土台の四つ角には柱が立ちます。
その柱を差し込むためのホゾ穴を作ります。
30mm×60mmで深さは30mm。
必ず角材の「芯(中心)」から、指矩(さしがね)で正確に測って、線を引いていきます。
継ぎ手や仕口の加工のコツは「芯」から考えること。
- 加工する線を引く
- ノミと金づちで周囲を打つ
- インパクト+ドリル刃で深さ45mmで穴を開ける
- ノミで掘っていく
これを4ヶ所、作ります。
そんなのやってらんねー!という人は、金物で固定するか、「角ノミ」というゴツい機械で穴を開けて下さい。
一瞬で作れます。
ヤフオクなどでたまに見かけます。
【基礎と土台編】:木材に仕口を作る
基礎の上に設置した土台ですが、四つ角部分は重ね合わせて、お互いがズレないようにすれば、より安定します。
90度で交わるので「仕口(しぐち)」と言います。
僕が採用した加工方法は「腰掛けアリ継ぎ」。
受け(女木)になる角材の上に、男木がのしかかり、ハマると上下にも前後に動かなくなる加工です。
- 腰掛け部分15mm、アリ部分15mmとする
- 深さは90mm角材の丁度半分の45mm
- 線引きした枠をノミで打つ
- 丸ノコ、深さ15mmで切り筋入れて、ノミで掘る
- 手ノコでアリ部分に切り筋を入れる
- ドリルで削り、ノミで整える
腰掛けアリ継ぎはこんな感じです。
同一方向に木と木を繋げる時にも、「継ぎ手」として使えます。
丸ノコとドリルでの穴開けや削り作業は、慣れるとめちゃくちゃ便利です。
細かく刻んで、ノミで削っていくと速い。
ノミは必ず周囲の輪郭に切り筋を入れながら削っていく。
でないと、木目割れしてヒビが広がってしまう。
線を引き直す。こういうときは小型の指矩が便利。
ノコギリで切り筋を入れられる深さまで入れる。
刃幅30mmと15mmのノミがあれば便利。
インパクトにドリル刃をつけて、削ってもいい。
これが完成形!
計4ヶ所作ります。
柱用のホゾ穴と隣接しており、貫通していますが大丈夫。
https://twitter.com/505cocco/status/1400634987674619906?s=20
ここまでできたら、忘れずに防腐剤を塗っておこう。
土台は一番湿気をくらいやすいので二度塗りして、保護。
手に入る最上級の防腐剤と言えば「キシラデコール」か「クレオトップ」。
環境に配慮し、子供や動物に影響が少ないと言われているのが「オスモカラー」。
予算に合わせて選んでみて。
【基礎と土台編】:木材にアンカーボルト用の穴を開ける
基礎と土台の角材を固定するためには、アンカーボルトを通します。
コンクリブロック側はセメントで固めて、土台側はアンカーボルトのナットを締めて固定。
正確には設置する本数とピッチ間隔も決まってるハズですが、僕はテキトーにいきました。
1辺につき2本を等間隔で用意。
ドリル穴は角材の「芯」に、目視で左右の直角を意識して一気に開ける!
少々曲がってても、下のコンクリブロックの穴に入れば大丈夫。
もちろん、アンカーボルトがちょうど入るサイズのドリル穴の径にしましょうね。
今回は15mmの穴です。
そして、下に敷く予定のスペーサーに干渉しない部分に開けること。
DIYでやる鶏小屋の作り方:基礎と土台を固定する
DIYでやる鶏小屋の大事な基礎、土台作りをいよいよ組み立てます。
今まで準備してきたものや行程を合わせていく作業です。
ドキドキ。
基礎と土台を固定する:木材にアンカーボルトを通しておく(初心者向け)
普通は基礎のコンクリブロックに、先にアンカーボルトを刺してセメントで固めます。
その突き出たアンカーボルトめがけて、開けておいた角材の穴を通す。
でも、これ素人には結構ムズい・・。
なので邪道でいきます。
先に、角材の穴にアンカーボルトを通しておく!
そしてスペーサーも裏(下になる方)にビスで先に留めておく。
この状態で、コンクリブロックの穴に入れた固まる前のセメントに刺す!
逆転の発想!逃げ腰!笑
基礎と土台を固定する:セメントを作り、基礎ブロック穴に入れる
次に、基礎のコンクリブロックの穴に入れるセメントを作ります。
カンカン照りだとスグに固まってくるので、日陰がベスト。
水分の入れすぎに注意して練り混ぜましょう。
完成したら、今まで空いていたブロックの穴、全て埋めていきます。
ここからは時間勝負、近くに土台の角材もセットしておくこと。
基礎と土台を固定する:ブロックの上に木材を設置する
ようやく基礎の上に土台を設置していきます。
まずは女木(めぎ)の仕口を作っておいた辺から。
重ね合わせたら「受け(下)」になるので、先に設置。
アンカーボルトを乾く前のコンクリブロックの穴に入れて、基礎ブロックの中心にのるように調整。
その後、違う辺(男木・おぎ)も乗せていきます。
きちんと「腰掛けアリ継ぎ」ができていれば、角でハマるハズ。
僕は、3本分の端材が勿体ないので、「腰掛け鎌継ぎ」という継ぎ手を使って、連結し1辺分の角材を作りました。
端材で1本分作ったってことね。
みんなは、そんな面倒くさいことしなくても、買えばいいと思う・・。
あとは、セメントが乾くまで放置で、雨がかからないようにビニールシートなど。
アンカーボルトが動かなくなったら、改めてナットを締めて完成!
https://twitter.com/505cocco/status/1411200854120488962?s=20
【基礎と土台編】DIYでやる鶏小屋の作り方<まとめ>
- 角材は必要な総本数を考えておく
- カンタンなのは建築金物で固定すること
- ホゾや仕口は覚えておくと便利
- 一度、仮組みをしてハマるかどうか確認しておく
- 素人だからこそ、確実に成功する方法でやる
- 防腐剤を忘れずに!
以上が、基礎と土台編でした!
DIYでやる鶏小屋の作り方も本格的になってきました。
近年は大型台風や大雨で、建物が壊される被害が相次いでいます。
少しでも長持ちして、丈夫な建て方をしたかったので、時間のかかる方法で作っています。
でも何より楽しい!
自分の「手と頭」で建物ができあがってくのは本当に感動します。
これができるのも田舎暮らしの醍醐味ですね。
では、また次回をお楽しみにー。
あなたは善し悪しの判断ができますか?
空き家見学の時に持参できる、
点検項目チェックリストと点検箇所を写真付きで解説!
\PDFファイル付き!/