DIYで建てる鶏小屋の作り方、今回は『内装編』で、ヒヨコ~成鶏までの飼育を想定した内容です。
前回までで鶏小屋の外壁まで完成。
次は小屋内部の内装を整えて、ヒヨコを迎え入れる準備をしました!
前回までの流れは、【おしゃれな?外壁編】鶏小屋の作り方<金網の張り方とドア作り>を読みください。
- 田舎暮らし10年目のアラフォー
- 家はセルフリノベ、薪ストーブ、自然農法で田畑経験子供2人のパパ
- Twitterのフォロワーは4000人
- 田舎暮らし憧れさんをスポンサー応援中
- 田舎暮らしの音声配信!
- 無料オンライン田舎暮らし相談受付中
鶏小屋の作り方【内装編】:床
鶏小屋の作り方、内装編の一番こだわった箇所が「床」
ニワトリたちが歩き回り、つっついたり、糞をしたりする所です。
床:発酵床を仕込む
『発酵床』という仕組みを採用しています。
発酵床とは、その名の通り、発酵資材を入れ込むことで、床全体が発酵し肥料化することです。
ただの土の地面や籾殻だけよりも、ニワトリの『糞』と『つつく・ほじくる』という習性を利用します。
これらをざっくり混ぜ合わせるだけでOK。
田舎暮らしなので材料はタダで見つけてこれます。
米ぬか多めの方が発酵しやすいです。
あとはニワトリにお任せして放置。
ニワトリの習性については、【長持ちするDIY!】鶏小屋の作り方<鶏の飼育環境を知る!編>をお読みください!
床:砂浴び場
次は『砂浴び場』です。
要は、砂場。
ニワトリは砂場、あるいは乾いた土のところで、足で掘って身を埋めてバタバタ羽を動かします。
こういった理由があるそうです。
今回、鶏小屋の中に砂場を設置。
大きな角材で枠を作り、その中に砂を投入。
子供の遊び場で作った砂を移植してきました。
床:プランターで葉野菜
床にもう一つ置いたものは、『プランター野菜』
別になくてもいいですよ。
ただ小屋内部が華やかだし、初期のエサになるかな?と思い設置。
見事に、喜んで食べてくれました。
余裕があって準備ができる人はオススメです。
鶏小屋の中も自然を再現しています💪 pic.twitter.com/mIQU0b06hH
— こっこ@田舎暮らし案内人ブロガー (@505cocco) December 9, 2021
鶏小屋の作り方【内装編】:産卵箱
鶏小屋の作り方、内装編で次に大事なのが、将来使うであろう(願望)『産卵箱』です。
産卵場所とも言えますね。
産卵箱:サイズと形
産卵箱のサイズは、高さ30cm×横40cm×奥40cmの小部屋を作成。
ただ、どうしても中途半端なサイズになってしまったので、メイン2部屋、極狭部屋1つとしてみました。
小屋の外からも卵が取れるように、開閉式の扉を付けていたので、その高さと合うように土台を設置。
脚部分→テーブル部分→小部屋(箱)部分→天井部分と組んでいきました。
天井部分は斜めの板を用意して、あえて登れないように。
今後の展開も考えて、収納スペースとしても変形できるようにしておきました。
産卵箱:材料は?
産卵箱の材料は、コンパネや野地板、端材でできます。
あとは、ビス留め。
注意点として、角は丸くなるように磨いてヤスリをかけました。
刺さると人もニワトリも危ないので。
箱内部には藁、籾殻を敷き詰め完了。
産卵箱:代用するなら?
ちなみに段ボールに藁を敷いて産卵箱にもできます。
すぐにボロボロになるのがデメリット。
あと産卵箱で失敗する人は多いようです。
僕自身も今後、もしかしたら失敗するかも。
理由としては、ニワトリが単純に”使ってくれない”ということもあり得ます。
普通に、地面に卵を産むこともあり得ますし。
鶏小屋の作り方【内装編】:止まり木の設置
鶏小屋の作り方、内装編で次もまた必要なアイテム『止まり木』です。
その名の通り、ニワトリが脚でつかまって止まっておく木(棒)のこと。
止まり木:なぜ必要か?
なぜ止まり木が必要か。
そこには動物の本能が関係しています。
止まり木があれば、ニワトリの動物的本能で身を守りやすくなるので、安心するのです。
弱いニワトリは止まり木の端っこに追いやられるので、序列関係がモロに出るのが、おもしろいところ。
止まり木:材料
止まり木の材料でオススメは『自然木』です。
落ちている少し太めのものでいい。
なければ、細長くて丈夫な角材でもOK。
僕は小屋の端から端までのサイズを用意して、ズレないように設置。
止まり木:注意点
止まり木を設置する時には注意点が。
真下に餌場や水入れを置くと、糞が落ちてきます。
ですので、真下には何もないように。
糞がよく貯まるので、止まり木の下が発酵しやすい。
鶏小屋の作り方【内装編】:エサ入れと水入れ
鶏小屋の作り方、内装編で次に用意するのは『エサ入れと水入れ』
これもいろいろな方法があり、人によってバラバラ。
エサ入れ:エサ場所の作り方
エサの場所で気をつけることは、ニワトリの体全体ができるだけ入らないこと。
エサ入れの中に入って食べていると、そのまま糞をしてしまうのでよくありません。
理想は、仲良く横並びで食べて貰えるように、壁側に設置。
そして、強いニワトリからはじかれた弱いニワトリも食べられるように、2カ所に分けました。
エサ入れ:作り方
エサ入れは超簡単に。
壁側の基礎土台に使った角材のところにエサを入れ、野地板で囲いを設置。
それだけ。
エサを食べようと並ぶと、顔しか入らないので採用しました。
水入れ:養鶏家からもらった専用飲料器
水入れである飲料器は専用のものを利用。
バケツ内部を逆さにして水を入れ、元に戻すと溝の高さ分だけ、バケツ内部から水が補充される仕組み。
あら不思議・・。
これも、地面に置くと発酵床材が混入するし、糞も入るので上から吊して、宙に浮かしました。
給水ホースを引いてきて、小さな飲用カップで水を飲んで貰う商品もあるようです。
うちは採用していませんが。
鶏小屋の作り方【内装編】:保温室
今回の鶏小屋の作り方、内装編ではヒヨコを飼い始めた状態で記事を書いています。
ヒヨコ(この時点で生後42日)はまだ小さいので、鶏小屋内に保温室を作りました。
小屋に入れたのは12月の上旬。
保温室:ヒヨコの防寒と保温
幼いヒヨコを冬場に鶏小屋へ移すなら、保温室は必須。
ヒヨコはまだ羽毛は出そろっておらず、毛も短い。
首回りも頭にも産毛だけ。
熱がどんどん外に出て行く状態です。
春飼いの場合は生後5週目からは、保温はしないことが多いそうですが、秋冬飼いは利用します。
保温室:作り方
保温室は光が入る透明のプラスチックの衣装ケースを使いました。
逆さにして、天井に穴を開け、そこに小動物の保温用ヒヨコ電灯をフックで引っかける。
ケースの横面には万能切バサミで出入り口を解放。
これでこの中に入れば隙間風もなく、暖かくして眠れます。
ヒヨコは賢く、ちゃんと温度の高い所に集まって寝るので大丈夫。
保温室:注意点
保温室を作ったら注意点として、毎日保温電灯がちゃんと暖かくなっているか確認しましょう。
一般的には3~5ヶ月は持つと言われています。
冬場に電球が切れるとかなり寒いので、危険。
僕の地域では、冬の小屋内の気温は早朝でマイナス2度、日中は5度くらい。
ヒヨコは執筆時点では、生後57日目。
寝る時以外は元気に、小屋の中をウロウロしていて、寒くなったり眠くなったら保温室に入っているようです。
鶏小屋の作り方【内装編】:冬の対策
鶏小屋の作り方、内装編で追記するとすれば『冬の対策』
先ほどの保温室もそうですが、鶏小屋全体も防寒したほうがいいでしょう。
夏の暑さと風通しを重視して外壁は網(フェンス)部分が多い。
逆に冬の北風や吹雪が入り込んできます。
透明のポリカーボネートが便利。
太陽光を通し、強風も遮断。
軽いし、取り外しもビスを緩めるだけOK。
ヒヨコだけじゃなく、寒冷地では成鶏であっても防御してあげましょう。
DIYで建てる!鶏小屋の作り方<内装編>ヒヨコ~成鶏飼いのまとめ
- 発酵床をうまく利用する
- 砂場は喜ばれる
- 産卵箱は作りすぎない
- 止まり木を用意しよう
- エサと水には糞が入らないように工夫
- 冬場ヒヨコには保温室を
- 鶏小屋の防寒対策
DIYで建てる!鶏小屋の作り方<内装編>ヒヨコ~成鶏飼いのまとめです。
発酵床は良いことずくしなので、ぜひ利用したいところ。
砂場はなくても、庭などで散歩させた時に、土の部分でできるので必須ではありません。
冬場の(屋外飼い)ヒヨコの保温は必須だと思ってください。
室内飼いの場合は、5週目からはなくてもいいかもしれませんが、屋外の鶏小屋であれば、ほぼ外気温なので厳しいです。
では、引き続きニワトリ生活を楽しみましょう!
あなたは善し悪しの判断ができますか?
空き家見学の時に持参できる、
点検項目チェックリストと点検箇所を写真付きで解説!
\PDFファイル付き!/